中古物件をリノベーション、リフォームしようと思ったとき、あと何十年住めるのか?ということが気になりますよね。そこで家の状態を把握するために行う検査が「ホームインスペクション」です。今回リフォームを前に実施したのですが、工務店さんが無料で実施してくれたため、全くお金を払わずに実施することができました!注意点もあるので以下で詳しく述べていきます。
私の場合はあと20年、築50年まで住めればいいかな、という考えのもと築30年の木造一軒家のキッチンをリフォームしようと検討を始めたのですが、やはり気になるのが、「あと何年住めるの?昔の家は長い期間保たないのでは?」ということです。今回は特に一軒家を念頭に以下まとめていきます。
木造一軒家の構造
少しだけ家の工法の話をしておきたいと思います。木造一軒家の場合、古くからある木を組んで作る在来工法と、欧米から輸入されてきた壁でもたせる2×4(ツーバイフォー)の2つがあります。
在来工法は柱と梁で建物を支え、壁は土を練って塗り固める方法で、木の生育が遅い日本に合った木を節約することができる工法です。2×4は1辺が2インチ、もう1辺が4インチの長方形断面の木材で、これとベニヤ板で丈夫なパネルを作り、これを床や壁にした工法です。そのため頑丈で地震に強いと言われています。
20年30年前の木造一軒家の場合、まずこのどちらであるかで家の状態が変わってきます。もちろんどちらの工法だったから大丈夫ということはなく、きちんとメンテナンスを行って大切に住んできたかどうかが大事です。
最も最近は在来工法を木組みが鉄の柱と梁を組み合わせた軽量鉄骨が主流となっており、これならば更に頑丈です。数十年前の木造住宅の場合は工法を意識しながら家の状態を見極める必要があります。
また、工法も大事ですがそもそも家が建っている地盤、基礎がどうかという部分も非常に大事なので、この部分はチェックする必要があります。
リフォームの前に家全体のホームインスペクション
家の状態を把握する「ホームインスペクション」という家の検査があります。よく利用されるケースは、中古物件の売買を行う際に、物件の瑕疵が無いかを確認し、売却時の状態をきっちり把握するためです。
基本パックは5万円ほどのようですが、気になる床下の基礎の状態を潜って確認し、屋根裏も雨漏りがないかきちんんと見てもらうと、いくつかの業者のHPを調べてみたところ、10万円ほどのようです。
以下の調べていて情報も豊富で最大手と見受けられたさくら不動産のリンク先を貼っておきます。
自分で中古物件を購入する、という場合はこのホームインスペクションはきちんと行うほうが望ましいです。なぜなら、もし物件に不備があったときの瑕疵保証がつくからです。
一方で自分の家の状態を把握する、リフォームするだけの耐用年数があるのか確認したい、という場合は、検査内容についての保証までは必要ありません。今回は工務店さんと話している中でキッチンのリフォーム前にホームインスペクションをやりたいと伝えたところ、瑕疵保証はできないという条件ではあるものの無料でやってくれるという話を頂けました。
つまり、工務店さんにお願いすればこの部分は自分で費用を払う必要はなくなります。もちろんこれだけを依頼したら工務店さんも引き受けてくれませんが、キッチンのリフォーム前提で話をしている中で実施前にはちゃんとホームインスペクションしたいという話をすれば、引き受けてくれるケースがあるところはございました。
こう書くと10万円分浮いたような感じがしますし、そんなサービスしちゃって大丈夫なのか?と思うところもありますが、考えてみると家の状態を細かく把握できるというのは一番の商売ネタを手に入れられることになるので、工務店さん側にもメリットがあるのだなと思いました。これはWIN-WINなのかもしれません。
家の状態を確認
ホームインスペクションの結果で特に重視しておきたいのは、床下の基礎・屋根・屋根裏・建物の歪み、です。
如何に上モノが良くても土台となる基礎が傷んでいると家はもちません。床下に潜ってコンクリートの亀裂の具合を調べたり、シロアリの形跡が無いかの確認を行います。
屋根に関しては、上空からカメラで撮影、雨漏りの心配が無いか、塗装がきちんとされているかを確認します。屋根裏からも雨漏りの確認を行い、断熱材の状態も確認します。
建物の歪みは、家の中で各部屋行っていきます。これは建物の構造だけでなく地盤にもよるところがありますが、建物が歪むと窓やドアが開かなくなったり、断熱性能に影響してきます。
上記のようなところがメインになりますが、長く住めるかを判断するための調査を専門家に行ってもらうことが、リフォーム費用を無駄にしないための第一歩だと思います。
以下の記事では、工務店の比較方法、リフォーム費用の値下げ交渉のポイントをまとめています!
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