トイレリフォームは「パッケージ化」がおすすめ、安く仕上げる秘訣

トイレ

築30年の一軒家である我が家において、今後20年住んでいくことを考えたときに気になるのが、「水回り」でした。今すごく気になっているわけではないが、今後どこかでリフォームするならば今やっておこうと決断したのが「トイレリフォーム」です。メーカーや型番、業者選びなど色々ありますが、おすすめの方法をご紹介します。

なお、我が家では、以下の構成でリフォームを行いました

  • 1階:TOTO タンクレストイレ+タッチレス水栓付き手洗い器
  • 2階:LIXIL セパレート式
スポンサーリンク

工事費込のパッケージ化がお安く、選択肢も適度に絞れる

まず最初にトイレのリフォームをどこに発注するかという話から入りたいと思います。その答えは「ライフワン」です。実はこの会社、楽天市場でリフォーム関係でよく出てくる、「住の森」「ジュプロ」「生活堂」すべての運営会社です。

住の森とジュプロは楽天で検索しているとよく並んで出てくるのですが、商品ページの構成や売り方がほぼ同じで、不思議に思っていたらどちらも同じ会社だった、というオチでした。生活堂は楽天からではなく、直販サイトの利用になりますが、パッケージの構成はほぼ同じです。

このライフワンの良いところは、概ね以下の点です。

  • 工事費込が基本設定
  • 安い(ラインナップがある程度絞られている)
  • 床および壁紙の張替えをオプションで選べる
  • やり取りが楽(既存のトイレの情報を送ると、設置可否が判断され工事日が決まる)

この中でも最大のメリットは安いという点なのですが、ものにもよりますが、工務店で依頼するよりも20%は安いです。またメーカー毎に似たようなラインナップが豊富にあり、選択肢が多すぎるのですが、これをある程度の分類で絞ってくれているため選ぶのも楽です。

気になるのは、「安かろう、悪かろうではないのか?」という点ですが、これはライフワンから発注を受ける下請けの工事業者の良し悪し次第です。ネット上で口コミを見ていると、悪い口コミもあるのですが、僕の場合は「住の森」2回、「生活堂」1回お願いしているものの、いずれも完璧な仕事をしていただけました。いずれも工事業者としては異なりますが、いずれもパッケージ化された工事内容で平準化しやすい内容とも言えます。

逆に言えば、パッケージから外れる仕事は請けていないということを意味していて、決まった内容を標準化して安く提供するということをしているため、利用者目線で見ても、パッケージをうまく活用することで安く良いものを導入することができます。

トイレの場合、例えば手洗器や収納棚など、付帯する工事も可能性としてありますが、こういったパッケージから外れる工事は別業者に別発注するのが良いです。こちらはまた後述します。

以下は今回取り上げた業者です。

生活堂

トイレ交換便座・工事費も込みで51,800円~|住宅設備の専門店 住の森全国施工50万件突破
トイレ交換/リフォームが便座付き・工事費込で51,800円~!トイレのことなら【住の森】におまかせ!無料3年保証付きで購入後も安心!TOTO、LIXIL、パナソニック等の有名メーカー品を多数取り揃え!住宅設備専門店だからできる激安価格でご提供!自社全国拠点からお伺いします!

ジュプロ

トイレ交換便座・工事費も込みで51,800円~|ジュプロ 住宅設備専門店 全国施工117万件突破
トイレ交換/リフォームが便座付き・工事費込で51,800円~!トイレのことなら【ジュプロ】におまかせ!無料3年保証付きで購入後も安心!TOTO、LIXIL、パナソニック等の有名メーカー品を多数取り揃え!住宅設備専門店だからできる激安価格でご提供!自社全国拠点からお伺いします!

住の森

トイレ交換便座・工事費も込みで51,800円~|住宅設備の専門店 住の森全国施工50万件突破
トイレ交換/リフォームが便座付き・工事費込で51,800円~!トイレのことなら【住の森】におまかせ!無料3年保証付きで購入後も安心!TOTO、LIXIL、パナソニック等の有名メーカー品を多数取り揃え!住宅設備専門店だからできる激安価格でご提供!自社全国拠点からお伺いします!

クッションフロア(床)と壁紙の張替えのパッケージもお得

住の森&ジュプロと生活堂で微妙にパッケージが異なるのですが、概ね以下の金額でパッケージされています。特にクッションフロア(床)の方は便器交換のタイミングでないときれいに張替えができないため、このタイミングでの実施が望ましいです。床および壁の張替えも工事費込でパッケージ化されているのでおすすめです。概ね料金としては以下です。

  • クッションフロア(床):15,000円
  • クッションフロアと壁紙:50,000円

スポンサーリンク

メーカーと型番選定のポイント

住の森を見てみると、絞られているとはいえ、それなりに選択肢があり、メーカーもパナソニック、TOTO、LIXILとあります。どうやって選べばよいのでしょうか。

コスパ重視のセパレート or タンクレス

まず大きく分けると3つのタイプに別れます。しかし選択肢としてはセパレートとタンクレスの実質2つです。

  • セパレート:便器、便座、手洗器が分離したタイプ、最も安い。工事費込で10万前後
  • 一体型:便器、便座、手洗器が一体となったタイプ、機能面でセパレートと大きな差がないものの、故障時に保証期間が過ぎるとすべて交換が必要になるため実質的に選択肢にならない、工事費込で10-15万
  • タンクレス:便器と便座が一体となり、手洗器が無いタイプ、各メーカーの最上位機種が揃う、工事費込で20万超え(手洗い器除く)

見栄えや快適性の観点からはタンクレスが良いわけですが金額も倍以上の差があります。一方で最近はセパレートでも機能は充実しており、デザインを妥協できればセパレートのコスパは素晴らしいです。我が家では、2階はコスパ重視でセパレートを、1階はもともと手洗い器が設置されていたこともあり、タンクレスを採用しました。では具体的なメーカーと型番の選び方を見ていきます。

セパレートの機種選定

ではセパレート型の中でどれが良いのでしょうか。このレベルだとほとんどメーカーがごとの差はなく、決め手に欠けます。そんな中以下の動画はコスパ重視の選択という観点で参考になりました。

ずばりこちらで紹介されている製品は、「リクシル アメージュZ便器+シャワートイレCW-KA21」、私もこれに習う形で選定しました。ポイントとしては、

  • 陶器の質:質の高いアクアセラミック(同価格帯のTOTO製品は、セフィオンテクトというコーティングが採用されており一段下がる?)
  • 値段が安い:工事費込みで11.4万(22年4月時点)
  • フチレス
  • ノズルの配慮(2本あり、ノズル着脱交換可能、オートクリーニング)
  • 自動洗浄:個人的にポイントが高いところ、流さなくていい

懸念点としてあったところとしては以下2つあったものの、目をつぶりました。

  • 蓋のオート開閉はなし:贅沢仕様
  • 背中側のかまぼこ汚れリスク:下の図の左側のように便器後方のノズル収納部分に横の板があり、この部分が汚れるのではという懸念
TOTO ピュアレストQR 商品説明

対抗馬: TOTOの同価格帯商品

ピュアレストQRのSBシリーズが11万ほどと対抗馬でした。メリット・デメリットを並べると

  • メリット
    • プレミスト:用を足す前にミストが流れ、汚れがつきにくくなる機能
    • かまぼこ懸念払拭:上記LIXILと異なり、ノズル収納部が切り欠いてあるため汚れはつきにくいと思われる
  • デメリット
    • ノズルオート洗浄じゃない
    • リモコンなし
    • オート洗浄が無い
    • 陶器の質がLIXILアクアセラミックのほうが高い

プレミストは魅力的だったのですが、総合的にLIXILの方が機能性、陶器の質共に高いと判断しました。なお、自動洗浄がついているTOTOの型式ですと、5万くらい高くなります。

タンクレスの機種選定

タンクレストイレは、便座と便器が一体型のため、故障時はすべて交換になることに加え、手洗器が別で必要、その上高いとデメリットも多いです。それでも導入したくなる良さがあるのが怖いところ、金食い虫ですが、個人的にもトイレに行くのが心躍るようになりかなり満足のいくリフォームとなったため紹介していきたいと思います。

まずメーカー選びですが、ここは最上位機種だけあり各メーカー全力を投入してきています。ラインナップとしては以下。

  • TOTO「ネオレスト」 :ハイブリッド式
  • LIXIL「サティス」
    • サティスG:パワードライブ式:貯湯式のため水圧の影響は受けないものの連続で流せない
    • サティスS:ダイレクトバルブ式:水圧を使って流す方式、ブースター(オプション)で洗浄力を上げることもできる。最も洗浄力が高く、1台でタンクレスにするなら推奨。
  • Panasonic「アラウーノ」:他2社と異なり陶器ではなく樹脂製のため除外

節水性能は各社しのぎを削っておりどれも優秀ですが、細かい機能の違いは以下の動画が参考になります。

タンクレスはその名の通り、タンクが無いため、水圧が弱かったり、連続で流せなかったりとデメリットも機種ごとにあるため、トイレが一台のみだったり、タンクレスの設置場所が1階以外の場合は、選び方が変わってきます。

タンクレスにするトイレと別にもう一台ある場合は、どれを選んでも問題はなさそうです。そんな中で、ネオレストとサティスどちらを選びか?というところで私はネオレストを選びました。

工務店に聞くと、施工性や頑丈さの観点からTOTOを押す声が多いのと、デザインが気に入ったところ、そして二階のトイレで採用したアクアセラミックにちょっと不満があり、TOTOのプレミストに期待したいと思ったことも理由です。基本機能はほとんど変わりませんので、あとは好みの問題かと思います。

ネオレストの中でAS2を選んだ理由

ネオレストは大きく3種類に分かれています。ただしこのラインナップは新機種が出るとまた変わると思われます。現行のLS、AS、RSシリーズは22年8月にフルリニューアルしたのですが、それ以前は、DH、RH、AHというラインナップでした。

実は当初AH1を注文していたのですが、床排水の仕様が違うものを選んでいたようで注文し直しになり、別途注文するよう連絡が来て買い直そうとしたところちょうどラインナップが更新されて、新型が10万ほど値上がりして焦る、という事態に陥りました。機能面はほとんど変わっていなかったのですが、リニューアルすると落ちきっていた価格がまた上がるという問題が起こります。リニューアルの予兆が無いかは注意したほうがいいです。

ただ、私の場合は当初買おうとしていた住の森では価格が一気に上がったものの、生活堂の方では上昇が抑えられていたため、数万の増加は目をつぶり購入に踏み切りました。リニューアルにより気になる機能が追加されたため、結果良かったかもしれません。以下比較表になります。

リニューアル前リニューアル後デザイン価格
LS流線型31万〜LSはASと機能上の違いはない
AHAS直線形28万〜AH1からAS1への変更点は、裏の収納部がマジックテープ→マグネットのみ
RHRS卵型23万〜RS全体としてはダウングレードだが、RHはRS3としてRS最上機種として継承
DH直線形廃盤

デザイン的には卵型のRH・RSのシリーズが好みだったのですが、座ってみるとAH・ASシリーズの方がフィット感があり、後者を選択しました。
このあたりは座ってみないとわからないため、実際に座ってみることをおすすめします。

また当初はAH1を購入しようと思ってたのですが、リニューアルによる後継型番はAS1なのですが、新しく「便座きれい」という機能が追加されたAS2が+2万という価格でラインナップされており、検討の結果こちらを選択することにしました。2階のトイレで便座の裏が汚れる点が気になっていたため、その緩和につながる機能にはお金をかける価値があるのではと判断したためです。

機能面の細かい差は以下の生活堂のページがとてもわかりやすいです。

生活堂 / ネオレスト NEORESTの価格・機能|TOTOトイレ・便器
TOTO ネオレストNEOREST タンクレストイレが工事費込で激安特価販売中! 土日も工事OK。全国施工117万件突破!無料保証付で安心
スポンサーリンク

Before After

LIXIL:セパレート・アメージュZ:2階

実際のトイレのBefore Afterがこちらです。見栄えとしては、リモコンが便座横から壁付けに移動したところと、床のクッションフロアが変わったところが見た目としてわかる変化です。

実際の使用感としては、

  • 自動で流れるのは便利で、汚れた手でレバーを触る必要が無いのも良い。一方でトイレの中に手洗い場が無いと、手を洗う水が出てこないので、少々待つことになる。結果トイレ出たところにある手洗い場で洗うことが多くなりました。
    →このあたり用を足してから手を洗って完結するまでの動線はイメージしておいたほうがいいです。
  • 我が家特有の問題なのですが、水道管がやや錆びている関係で、使っているとサビが目立ってきます。この目立ち具合が前よりも悪化した感じがあります。アクアセラミックはサビに弱いと思われます。
  • 便座の裏の汚れが気になる。これはおそらく尿石の汚れなのですが、以前よりも目立つようになったと感じます。こまめに清掃する必要がありそうです。

ということで、使用感を見ると複数の要因で汚れが目出ち、やや不満足な結果となりました。このあたりはカタログのスペックだけではわからないところで、ご参考になれば幸いです。

TOTO:タンクレス ネオレストAS2:1階

トイレに入り、用を足し、手を洗って出る、この一連の流れの中で、汚れた手で触る部分が一切なくなり、至高のトイレ体験が可能になりました。以下の1分ほどの動画でご紹介しています。

実際の使用感としては、

  • 蓋が自動開閉が素晴らしい:トレイに入って近づくと自動的に開きます。用が済んで出ていくと勝手に締まります。これは思った以上に快適です。
  • 便座の裏、便器へのプレミスト、用を足した後の洗浄と配慮が行き届いており、汚れがつかないように徹底的にサポートしてくれます。
  • トイレ内に手洗い器があり、かつこれを自動水栓としておくことで、汚れた手でどこも触ることなく手を洗うことができます。タンクレストイレの良さは自動水栓式手洗器がトイレ内にあってこそ最大限発揮されると思いました。
  • 少量の水で洗浄力を上げるために、タンクレストイレは洗浄時の音がうるさいという評価があるのですが、個人的には全く気になりませんでした。確かに音自体は小さくないですが、自動で流れる前にはトイレを後にしているため、音を間近で聞くことが無いのもポイントです。
  • 便座に近づくと、奥がうっすら点灯するのですが、これが地味に良いです。通常夜にトイレの室内灯をつけると明るくて目が覚めてしまいますが、これを防止してくれます。自動でついて自動で消えるので、トイレの室内灯は使わなくなりました。

高い買い物でしたが、トイレの体験が圧倒的に快適になり非常に満足のいくものになりました。裏を返すと電子的な動作を伴う部分が非常に多く、故障の恐れは多分にあります。この快適さがいつまで続くのかはわかりませんが、タンクレストイレおすすめです。

次の記事では、合わせて行った「手洗器のリフォーム」についてご紹介します。

スポンサーリンク

著者のリフォーム・DIY記事まとめ

リフォームお役立ち情報はこちら

リフォームお役立ち
「リフォームお役立ち」の記事一覧です。

キッチン各設備の選定についてはこちら

キッチン各設備
「キッチン各設備」の記事一覧です。

断熱性能を飛躍的に向上させる断熱DIYはこちら

内窓
「内窓」の記事一覧です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました